プロテニス選手 厳しい世界

大坂なおみ選手や、錦織圭選手の活躍で日本でのテニスへの注目度は高まっていますが、プロテニスの世界にはポイントによる厳しいランキング制度があります。

世界中でプロテニス選手は、約15000人いると言われています。

テニスラケット

選手のランキングは大会で獲得したポイントで決まります。大坂選手は、約7000ポイント、錦織選手は約4000ポイントを獲得していますが、ほとんどの選手はポイントを持っていません。

1ポイントでも持っている選手は、男子で約2000人、女子では1300人ほどです。優勝すると2000ポイントを獲得できるグランドスラム大会。この大会に参加できるためのランキングに入ることは、ほとんどの選手にとっての最大の目標です。

ポイントを獲得するには、大会に出場し勝たなければなりませんが、1勝も出来ない選手が大勢いるのです。ポイントは毎週更新されるのでランキングを維持するには、同じ強さを維持しなければなりません。

テニスの賞金だけで生活出来ている選手は、男子で約350人、女子で約250人しかいないと言われています。

テレビのテニス中継で試合を見ることが出来る選手は、ほんの一握りのエリート選手たちで、多くの選手は少しでもランキングを上げようと世界中を転戦して、日々ポイントを獲得するために戦っているというのが、プロテニス界の厳しい現実です。